みなさんこんにちわ
先日豊橋へ研修会に出かけました。今回の目的は今日タイトルの「アルゼンチンアリ」について、実際生息している現地調査及び生態についての勉強会です。聞いた事はあるけど人事な事柄だと感じながらこのブログをご覧になっている方もいらっしゃるでしょうが、この小さな生き物は「社会問題」であり「今後の生態系の影響」に及ぼす大変な昆虫です。困っていらっしゃる方のお話等を聞いて何とか協力したい・・・。そんな気持ちにさせられた一日です。
まずは現地にて撮影しました画像をご覧下さい ↓
一見何処にでも歩いているアリにも見えますが、とても動きが速くそして沢山の数で活動しています。まさに「ウジャー!!」っているんです。(動作がとても速いのでうまく撮影ができませんでした。)アルゼンチンアリは「特定外来生物」に指定されています。特定外来生物とは日本に元々生息している生物を捕食したり生態系に影響を与える被害を防止する為に飼養・保管・運搬・輸入について規制し必要に応じて国や自治体が防除を行う事を定める法律です。
日本に生息しているハチ目・アリ科は、通常一つの巣に女王が一匹と働きアリで構成されていますが、アルゼンチンアリは一つの巣に女王がいくつか存在しています。こうした事柄から繁殖能力が旺盛だと言う事がわかりますね。又巣は人工建造物を好み、コンクリートの隙間や壁の割れ目に侵入して営巣する事が多いようです。
3枚目画像をご覧になって頂けると分かりますが、触覚と脚がとても長いですね。体表に毛がない事、アリの胸部と腹部の繋ぎ部分を「腹柄(=フクヘイ)」と呼ぶのですが、その腹柄が1つである事等が特徴です。画像の固体は約2mm。いずれも顕微鏡で確認しないと同定は難しいです。在来種のアリをむやみに殺してしまうといけませんので、まずは調査をしてから駆除対策を考えなくてはいけません。もしこれはアルゼンチンアリではないか?と疑問をもたれる事がありましたら、是非専門業者さんに依頼しましょう。
本日も最後まで読んで頂き本当に有難うございました。