みなさんこんにちわ
昨日に引き続いて今日もシロアリのお話をしたいと思います。リフォーム等を施しますと運が良くない限り必ずと言って良いほど建物の中にシロアリの生息が確認されます。何かのきっかけでお客様がそれを見ると「ウジのようなものが・・・」(=ハエの幼虫???)と口にされる方が多いです。とりあえず一匹だけを撮影してみましたのでまずは画像をご覧下さい ↓
撮影した固体は約4㎜。よく見ると触角があり脚も六脚・・・立派な昆虫だと言う事が確認できます。
シロアリは「社会性昆虫」の一つで女王をはじめ、兵隊の役割をする固体・子孫を残すようにサポートする固体等が存在しており、それぞれの仕事が分担されているのです。沢山の家族で暮らしています。この集団生活の単位をコロニーと言います。一般に「シロアリ」と言えば建物を加害する昆虫として知られていますが、建築物を加害する種類は限られています。多くは枯れた木材や落ち葉等を食物としていて、物質環境に大きな役割を果たしている益虫です。
下の画像は先月リフォームされたお宅の洗面所の柱です。木材の中身が全くありませんね。いくら益虫であるとしても大切なマイホームを食べられたのではやはり加害害虫として扱われても仕方ありません。
阪神大震災の後に取り上げられましたが、建物が崩壊した多くはシロアリの食害がある木造住宅でした。所謂強度が不足してしまうと言う事です。こうして見るとそうした事柄が大きな要因だと納得できますね。
3枚目画像浴室の2F床の写真です。
岐阜県周辺は「ヤマトシロアリ」と言う種類を相手に駆除をします。主に1F部分のみの被害がほとんどですが、こちらの現場は2Fにまで被害が・・・このボロボロになっている所は建築用語で示すと「梁(=はり)」と言う部分です。梁は床や屋根などの荷重を柱に伝える材の事です。お客様には一日も早くリフォームを施すようご提案させて頂きました。
薬剤を散布すると言う事柄は「環境に良くない」とおっしゃる方がおられます。むやみに散布する事は私も同意見です。しかしながら建物にシロアリが侵入してから「駆除する」と言う施しをすると沢山のシロアリを殺す事になりますし、多くの薬剤を必要とします。逆に「予防」と言う施しをすれば薬剤量も必要最低限でしかも”侵入したシロアリのみ”を殺す事になります。地球環境と言う視点から見れば現在お使の木材をいつまでも使用されて「木を一本でも切らない」事の方がずっと地球に優しいと私は感じています。次回もシロアリについてご紹介する予定です。
本日も最後まで読んで頂き本当に有難うございました。