みなさんこんにちわ
昨日事務所に戻ったらとても嬉しい事がありましたのでご紹介します。以前ブログで紹介させて頂きましたアゲハ蝶の「あーちゃん」。とうとう成虫となりました。
ナミアゲハ成虫の翅は、黒地に黄白色の斑紋や線が多数入っているのが特徴です。さらに後翅には水色や橙色の斑紋もあり、尾状突起の内側には橙色の円形の斑点があります。この橙色の斑点は鳥等から頭を守る役割があると言われています。地域にもよりますが、成虫が見られるのは3月~10月頃で、その間2回~5回発生するそうです。人家の周辺や草原等、日当たりの良い場所の花から吸蜜したり、水たまりや湿地、海岸に飛来して吸水したりという姿が見かけられ、冬は蛹で越冬します。
アゲハ蝶の多くは、ミカン科植物を幼虫の食草としていて、交尾が終わったメスの成虫はミカンやサンショウなどのミカン科植物にやってきて、羽ばたきながら新芽に止まり葉の上に一粒ずつ産卵をします。卵は直径1mmほどの球形をしていて、孵化した幼虫はケムシの様な形をしています。後に自分が入っていた卵の殻を食べ、その後食草を食べ始めます。成長と共に毛が少なくなりイモムシ形となって白色等の帯模様が入る独特の体色に変化。又幼虫は頭部と胸部の間に悪臭を放つ黄色の臭角を持っています。天敵から守る為、刺激を受けると臭角を突き出すそうです。蛹の期間は2週間ほどですが、越冬する時は数ヶ月蛹のままで過ごします。蛹の体内では組織の再構成が行われていて、成虫になるための準備が進められています。無事に経過した蛹は、頭部と胸部の間が割れ成虫が出てくるのです。縮んだ翅に体液を送って伸ばし体が固まると飛び立ちます。
あーちゃんとお別れした後、小さくて短い命ですが頑張って生涯を遂げて欲しいと心から思いました。皆さんもどうか邪魔にならない所で生息している昆虫を見かけたら、どうか暖かく見守ってあげて下さい。
本日も最後まで読んで頂き本当に有難うございました。